YouTubeのプレミア公開【有料なの?無料なの?ライブとどう違うの?】

YouTubeライブは生放送であり、とっさの反応や言葉をどもったらどうしよう…などの心配ごとあるかもしれませんが、このYouTube新機能であるプレミア公開は、既に収録した動画を映画やドラマのプレミア上映よろしく、視聴者とユーチューバーが一緒の時間を共有して見て交流することができます。

ライブとは違い、かなりお手軽に実践することができますし、稼ぎに直結する機能もあったりしますので、その事例を紹介するとともにプレミア公開を徹底解説していきます。

この記事を書いている人
顔出ししないユーチューバー/情報発信者
加藤 武
 
チャンネル登録者20万人オーバー、総再生回数3億再生を超える人気チャンネルを運営する顔出ししないユーチューバーである僕が、プレミア公開というYouTubeの新機能について徹底的に解説します。

YouTubeのプレミア公開機能でできること

先ずそもそもプレミア公開ってどんな機能なのかというと、映画のプレミア上映を思い起こして戴くと分かりやすいと思いますが、僕らユーチューバーと視聴者さんが、同じ時間を共有して公開される動画を視聴する機能になります。

YouTubeは、ユーチューバーを中心とするコミュニティ化を志向しており、これを補完するための機能として、ユーチューバーとそのファンである視聴者が交流できる場として、このプレミア公開という機能を提供していると僕は考えています。

プレミア公開に新機能が搭載されます

2020年12月のYouTubeは、プレミア公開に以下の3つの新しい機能を搭載すると発表しました。

新機能

「新機能1:Live Redirect」
ユーチューバーがプレミア公開する前に動画を配信して、そのまま視聴者をプレミア公開へ誘導することができる機能

「新機能2:Trailers」
プレミア公開する動画の予告編を、15秒から3分まで長さで公開できる機能

「新機能3:Countdown Themes」
プレミア公開までの時間を示す機能

YouTubeは、ユーチューバーを中心に視聴者が集まるコミュニティー構築を目指していて、
その補助ツールとしてプレミア公開を2018年6月から順次実装していったんですね。

で、この機能を使うユーチューバーと、
この機能で提供されるサービスを楽しみに待つ視聴者が数多く生まれました。

(YouTubeによると800万以上のチャンネルがこの機能を使っていて、さらにより多くのチャンネルが今後も活用を始めると見込まれています)

ですから、これだけ有用な機能だというデータが溜まってきたことから
満を持して、新しい機能を搭載するようになったという流れです。

プレミア公開機能を使える条件はあるのか?

僕自身が運営しているチャンネル登録者0人のテストチャンネルでもこのように動画編集画面でプレミア公開を選択できるようになっています。

ですので、この機能を使うための制限や条件は無く、誰でもチャンネルを運営し動画投稿すれば使える状況になっています。

プレミア公開は、有料?無料?

それで、YouTubeチャンネルを運営しさえすれば使うことができますので(2019年2月26日現在)当然、無料で利用可能です。

誰でも利用可能な状況にしているということは、
その運用にかかる費用は YouTube が負担しているということになりますので、

当然、YouTubeにとってのメリットがある訳です。

それは僕が考えるに、
YouTubeに人を呼び込むための機能として活用することと、ユーチューバーを中心としたコミュニティ作りに有効だということだと思っています。

ユーチューバーが新しく公開する動画を一緒に見て交流できる。
ということは、ファンである視聴者にとってみると魅力的ですし、ユーチューバーにとってみてもファンとの交流を通してインターネット上とはいえ触れ合う機会を積み重ねることでより深くファン化することができます。

ひいては、この関係性がYouTubeというプラットフォーム内で無限に増殖すれば、人を惹きつける魅力の創発に繋がります。

プレミア公開のやり方

では、どうやったらプレミア公開できるのかを、YouTubeが解説している動画があるのでコチラで確認してみましょう。

(英語ですが日本語字幕もあります)

感覚的に操作可能ですし、カンタンに実施できますね。

では、実際にプレミア公開をしてみた僕の教え子のレポートがありますので、それをシェアしますね。

プレミア公開レポート

実践記レポート
ライブ配信は”1対多” なイメージだが、プレミア公開はその”多の中に自分がいる” イメージ。視聴者の方々と肩を並べて新作動画を見る、まるで談笑しながら楽しむアットホームな映画鑑賞、のような感じ。

そういった意味でもYoutubeが目指すコミュニティづくりにうってつけな機能だと思いました。

今回、

 チャンネル登録者数 9.000人
 平均視聴回数/日 10,000回ほど

のチャンネルで行なった結果、

 平均同時視聴者数 150人
 瞬間最高同時視聴者数 182人
 チャット数159
(※動画の長さは30分。)

という結果になりました。
アナリティクス上では「ライブストリーミング」に区分されます。

〈おこなったこと〉

・一昨日、前日の動画コメント欄にて予告。期待をあげる。
・Tewitterでも昨日当日に告知。
・前日にサブチャンネルでテスト(1分の動画。どんな感じかしりたかった。)
・人気CHのプレミア公開を事前に一度見た。

プレミア公開のメリット

・より濃いファンの方が基本見てくれるので高評価の初速が伸びやすい。
・より濃いファンづくりが可能となる。
・ただチャットをするだけなのでかなり気軽にすることが可能。ライブ配信と比べても圧倒的に簡単。動画が再生されている間、チャット見つつ、チャットするのみ。
・この機能は通知がこない限り最初から参加することがほぼできないので「ベル押し」を促す強い理由となる。

プレミア公開のデメリット

・プレミア公開中は時間が取られる。
・ある程度の長い動画を作る必要がある。
(実感としては30分以上はあった方が良い気がする。)

総括

やってみて一番実感したことは、とにかく楽しい!ということ。

プレミア公開する新しい動画という共通の話題があり、視聴者のコメントに即返信でき密に話すことができるので、コミュニティを運営しているな~と強く実感することができます。

 自分 → 作った動画 →視聴者のコメント

という間接的な形ではなく、

              自分
 作った動画を一緒に視聴 ← ↑↓
             視聴者

とチャットで直接コミュニケーションが取れることが大きいように思います。

今後も引き続き試して、まず平均で500~1000人目指して進めていきたいと思います。
簡単ですが以上です。

プレミア公開でお金は稼げるのか?

プレミア公開でもアドセンス広告は表示されます

YouTubeといえばアドセンス広告と紐づけることで稼ぐことができるプラットフォームですが、新しい機能であるプレミア公開でもこの広告(プレロール広告)をつけることができます。ミッドロール広告は表示されません。

プレロール広告:
動画の最初に挿入される広告のこと。

ミッドロール広告:
動画を視聴する途中に挿入される広告のこと。

このようなカタチで広告を表示可能ですが、

視聴者さんと一緒に公開する動画を見るというシチュエーションになりますので、
アドセンス広告は挿入せずに、通常の動画として公開された後に広告を挿入するカタチで修正するのがいいと僕は考えています。

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では、プレミア公開をやっても収益を得ることを放棄するのかというとそんなことなくて、他のルートで収益を得ることができ、更には視聴者さんとの交流でえこひいきするツールがありますので紹介しますね。

スーパーチャット(super chat)で収益を得る

収益を得た事例1
本日のプレミア公開 48高評価、0低評価(公開中)
平均して200人以上の方が見てくださり、最高で290人ほど。
そして、初めてのSuperChatを頂きました!!

スパチャ2人、合計600円

こうしたライブでの収入は初めてだったので驚きと感動でした。

収益を得た事例2
本日のプレミア公開 22時公開(動画40分)
平均して150人以上の方が見てくださり、最高で200人ほど。

スパチャ4人、2000円以上入りました!

と、こんな感じで、僕の教え子は定期的にプレミア公開を実施し、スパチャ(SuperChat)で月数万円の収益を得ています。

AKB48グループの総選挙を思い浮かべてもらえれば分かりやすいと思いますが、投票権をお金で買うファンの心理ですね。

このスーパーチャットという機能を使い投げ銭を多く入れるほどにユーチューバーと交流できることで、ユーチューバーを中心とした経済圏が生まれます。こういう収益の得かたをすることができます。

効果的なプレミア公開の使い方

視聴者参加型の動画づくりコミュニティー

自分のアイディアが形になるという消費者参加型ものづくりコミュニティが話題ですが、
これを YouTube にズラして応用していくことが可能です。

プレミア公開を実施することで、ダイレクトに視聴者さんとリアルタイムに交流することができますので、絶好の市場調査のタイミングになります。

どんな動画を視聴者さんが観たいのかを直接のやり取りを通じて、練っていくことができます。

今の時代の視聴者さんは、ただ単にユーチューバーが作成した動画を見るだけじゃなく
その作成過程に参加したいという気持ちがあります。

その動画の作成過程に参加することで、よりあなたの運営するチャンネルへのロイヤリティーが高くなり積極的に参加してくださるファンが増え、動画を公開したら必ず頭から最後まで視聴してくださるようになっていく可能性があります。

(副次的な効果としてチャンネルの視聴時間や平均再生率の向上、Good評価やコメント欄の活発化という波及効果も期待できます)

これは使い方次第ではとてつもない可能性がありますので、
あなたのチャンネルでも、視聴者さんの要望を受けた動画作成にチャレンジしてみてください。

プレミア公開の時間設定について

これは定型的に●時がいいということは言えませんが、あなたが運営するチャンネルのリアルタイムの視聴回数のグラフで、一番視聴者が多い時間帯に合わせることと、+アルファ視聴者さんが参加できる時間帯も考慮して決めていくのがいいと思います。

この例の場合は、19時~20時の時間帯が一番視聴が多くなっています。
ですので、この時間帯でプレミア公開するのが効果的であると推定することができます。

ただしこれは一つの仮説なだけですから、
逆に視聴回数が減ってくる深夜の時間帯の方が、時間を合わせて視聴することができる可能性もあり、色々な時間帯をテストして仮説検証を繰り返して決めていってくださいね。

NG、ハプニング、メイキング映像など

テレビの番組では、NG、ハプニング、メイキング映像などは1つの人気CONTENTSになって視聴者さんが楽しく観てくださる番組になっています。

ですので、これを YouTube にズラしても同じことが言えて、こういう動画を視聴者さんと一緒に楽しんで観るということもユーチューバーとしての魅力を引き上げるコトに繋がると考えられます。

このように、YouTube以外にある人気CONTENTSを YouTube にズラして応用することもできますので、そういう視点でも参考にして戴ければと思います。

プレミア公開で公開初動のアクセスを集める利点

プレミア公開を実践している僕の教え子からこんな検証が届いています。

公開後1時間の再生が1600回上回った。
久しぶりにプレミア公開をしたのですが視聴者数がこれまでより多かっただけでなく、直近の視聴回数別のランキングで10個のうち1位を取れた。

しかも前回プチブレイクした動画より公開後1時間の再生が1600回上回った。
このchの中でもかなりの速さ。

要因として考えらえるのはプレミア公開は開始1時間前と開始直前にもベル推しした人に通知が行く。

まだデータが出ていないのでなんとも言えないが、こうしたプレミア公開の効果により初速が上がりブラウジングにも良い結果をもたらすのであれば使いようがあるかと思いました。
今後数回試し、効果を測りたいと思います。

いい検証ができていますね!

YouTubeアルゴリズムの波に乗るには、

・公開後に視聴者がクリックして視聴するのか?
・視聴者がキチンと視聴維持しているか?
・コメント、Goodボタンなどのリアクションをしているのか?

など、実際に視聴者がどのような反応があるのかが重要になってきます。

この初動の反応が良ければ、更により広くこの動画をインプレッション(表示)させるようにしますし、反応が悪ければインプレッションが止まります。

このため公開後にプレミア公開し、反応のいい視聴者に視聴してもらうことで、
その後のインプレッションの波及が期待できます。

そのためにも、

あなたのチャンネルのファンであるチャンネル登録者を増やすことが重要になってきます。
プレミア公開の利点を最大限生かすためにも、この記事(YouTubeチャンネル登録を増やす方法【一瞬で激増させる3つのルート】)を参考に、あなたのチャンネルのファンを増やしていきましょう!

さいごに

YouTubeがわざわざ、このプレミア公開という機能を費用をかけて実装しているその裏側の目的に思いを致し、その目的に沿ったカタチで、あなたの運営チャンネルに取り入れていくことを基本としていきましょう!

それで、

YouTubeで1000万再生されるようなチャンネルを運営したいとお考えなら、僕の電子書籍「ライト版:YouTube1000万再生Club」をプレゼントさせていだきます。
奮ってご応募くださいね。
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Takeshi Kato

加藤武 顔出ししないユーチューバー/情報発信者。
1971年11月1日生まれ。新潟県出身。
息子と遊ぶことが大好きな49歳。

大学卒業後サラリーマンとして働くも、出世や昇給の限界を感じ、38歳で副業を始め、間もなくして退職。ネットビジネス1本で生きていく道を選択する。 まったく稼げない時期に苦しみながらも、YouTubeアドセンスと出会い、今では1 日1本の動画をつくるだけで、サラリーマン時代の収入の3倍を稼ぎ続けている。 当時の自分と同じような葛藤を抱える中年サラリーマンに、人生の選択肢を与えることをテーマに、情報発信や指導にも積極的に取り組み、“稼ぐ”ではなく”稼ぎ続ける”ことを重視する指導指針には、老若男女、幅広いファンから熱い支持を受けている。

◆加藤武プロフィール
◆教え子の喜びの声